「海外旅行中もスマホでネットを使いたいけど、高額請求や設定が不安…」そんな悩みを抱えているのではないでしょうか。「現地のフリーWi-Fiは不安定で、モバイルWi-Fiは荷物になる」そんなときに便利なのが「eSIM」です。
eSIMなら、スマホ1台で現地の回線に接続でき、物理SIMの差し替えも不要です。出発前に日本で設定を済ませれば、現地到着後すぐに使えます。
本記事では、海外旅行でeSIMを使うメリットや選び方、設定手順、注意点までを徹底解説します。さらに、おすすめのeSIM5選も比較形式で紹介しています。
この記事を読めば、あなたに最適なeSIMがきっと見つかるでしょう。
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海外旅行中にインターネットを使うならeSIMがおすすめ
海外旅行中もスマホで快適にインターネットを使いたいなら、eSIMの利用がおすすめです。今では世界200カ国以上に対応するサービスも登場しており、海外旅行の通信手段としてスタンダードになりつつあります。ここでは、そもそもeSIMとは何かや、使うメリットについて解説します。
eSIMとは
eSIMとは、「Embedded SIM(組み込み型SIM)」の略で、スマートフォンなどに内蔵されたSIM機能を指します。従来のように物理カードを抜き差しする必要がなく、スマホ内で通信プランをインストール・切り替えできます。
eSIMはiPhone XS以降、Pixel 4以降、Galaxyの一部モデルなどが対応しており、通信会社や専用アプリから購入したプロファイル(QRコード)を読み取るだけで即日利用可能です。特に海外旅行時には、空港や現地でSIMカードを購入する手間が不要で、オンラインだけで準備が完結する点が評価されています。
これにより、旅行前の不安を軽減し、よりスムーズに現地での通信が可能になります。
eSIMのメリット
eSIMを利用するメリットは、主に以下のとおりです。
- SIMカードの差し替えが不要
- デュアルSIMで利用可能
- オンラインで手続き完結
旅行前にスマホへプロファイルをインストールするだけで、現地到着後すぐにインターネットが使えます。さらに、複数のeSIMをスマホに保存し、用途に応じて回線を切り替えることも可能です(デュアルSIM対応端末の場合)。
また、オンラインで購入・設定が完結するため、空港での手続きや長蛇の列に並ぶ必要もありません。サービスによっては無制限プランや複数国対応プランも選べるため、周遊旅行にも便利です。
これらの特長から、eSIMは海外旅行者にとって非常に柔軟かつ快適な通信手段といえるでしょう。
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海外旅行にeSIMがおすすめな理由
利便性の観点から、海外旅行の通信手段としてeSIMは主流になりつつあります。ここでは、海外旅行における通信手段としてeSIMがおすすめな理由を4つ解説します。
- 物理SIM不要でスマホだけで完結できる
- 出発前に日本で設定が完了する
- 複数国の周遊にも対応できるeSIMが多い
- ローミングよりも料金体系が明確で安い
物理SIM不要でスマホだけで完結できる
eSIMを使えば、物理SIMカードを差し替える手間がなく、すべてスマホだけで通信の準備が完結します。特にiPhoneやPixelなどのeSIM対応端末であれば、アプリやQRコードの読み取りによって、わずか数分で開通可能です。
SIMカードを紛失するリスクもなく、到着空港でSIM売り場を探す必要もありません。物理的な作業が不要なため、機械が苦手な方やスマホ操作に不安がある方にも安心です。
このように、eSIMは「誰でも・どこでも・すぐに」使える通信手段として、海外旅行に適しています。
出発前に日本で設定が完了する
eSIMは、日本出発前に契約・設定を完了させることができます。QRコードや専用アプリを使って、スマホにプロファイルを事前にインストールしておけば、現地に到着した瞬間からインターネットに接続可能です。
これは物理SIMのように空港や現地で販売所を探す手間や、言語の壁を超える煩わしさをなくしてくれます。特に深夜便やトランジットがある旅行者にとって、通信環境をすぐに確保できる安心感は大きなメリットです。
スムーズな海外旅行のスタートを切るためにも、出発前に準備できるeSIMは非常に便利です。
複数国の周遊にも対応できるeSIMが多い
ヨーロッパやアジアなど複数国を訪れる旅行者には、1枚で複数の国に対応できるeSIMが非常に便利です。例えば、Airaloやtrifaなどのサービスでは、ヨーロッパ全体やアジア全域をカバーする周遊プランが用意されており、国境を越えるたびにSIMを入れ替える必要がありません。
ヨーロッパ周遊対応eSIM | 料金 |
---|---|
trifa | 790円~ |
Airalo | 750円~ |
Nomad | 802円~ |
SkySiM | 350円~ |
Glocal eSIM | 3,480円~ |
SIMカードをいちいち購入する手間やコストを省きつつ、滞在先が変わってもシームレスに通信を継続できます。こうした柔軟性は、バックパッカーや出張者など、複数国をまたぐユーザーにとって大きな魅力となるでしょう。
ローミングよりも料金体系が明確で安い
eSIMは、キャリアの国際ローミングと比べて料金が明確で、かつ割安なことが多いです。ローミングでは「1日○○円使い放題」といったパックがありますが、日数が長くなると料金が膨らむリスクがあります。
一方、eSIMは事前にプランを選んで購入する方式が一般的で、滞在日数・データ容量ごとに定額制のプランが豊富に用意されています。例えば、5日間で3GBなど、用途に合わせて最適なコスト管理が可能です。
- ローミング:データ容量少なく料金は高め
- eSIM:自由にデータ・日数を選べて料金が安い
旅費を抑えつつ、通信の安定も得たい旅行者には、eSIMの方がコスパの高い選択肢といえるでしょう。
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海外旅行向けのeSIMの選び方
海外旅行でeSIMを選ぶ際は、渡航先や滞在日数、必要なデータ容量などをもとに慎重にプランを比較することが大切です。ここでは、5つの選定基準を紹介するので、理解しておくと、自分に最適なeSIMを見つけやすくなるでしょう。
- 渡航先と対応エリアで選ぶ
- 滞在日数で選ぶ
- 必要なデータ容量の目安で選ぶ
- 通話やSMSの有無で選ぶ
- 日本語サポートの有無で選ぶ
渡航先と対応エリアで選ぶ
まず最優先すべきなのが、自分の行く国がeSIMプランの対応エリアに含まれているかです。eSIMサービスは世界中をカバーしていますが、プランによって提供国が異なります。
例えば、「Airalo」は200カ国以上に対応していますが、「SkySIM」は100カ国のため一部地域に限定されていることがあります。
特にアフリカや中東、離島などは非対応の場合もあるため、事前に公式サイトで対応国一覧を確認することが重要です。複数国を旅行する場合は、「ヨーロッパ周遊」や「アジア周遊」などの広域プランを選ぶとスムーズです。
滞在日数で選ぶ
eSIMプランには利用可能な期間が決まっており、1日単位から30日以上の長期滞在プランまで多岐にわたります。
例えば、短期旅行であれば「5日間・3GB」などのミニマムプラン、長期滞在や出張の場合は「30日間・10GB」などの大容量プランが選ばれる傾向にあります。
日数を過ぎると自動で通信が停止する仕組みのものが多いため、旅行期間と照らし合わせて余裕をもったプランを選ぶのが安心です。滞在中に延長可能なサービスもあるため、柔軟性を重視する方はその点もチェックしましょう。
必要なデータ容量の目安で選ぶ
自分がどれだけデータ通信を使うかを事前に見積もることも重要です。一般的に、Googleマップのナビ利用で1時間あたり約5MB、SNSの閲覧で1時間あたり100〜150MB、YouTubeの中画質再生で1時間あたり500MB〜1GB程度消費します。
観光中心で動画視聴をしない人は1日500MB〜1GBでも十分ですが、仕事やエンタメ重視のユーザーは「無制限」や「10GB以上」などの大容量プランが安心です。使いすぎによる速度制限を避けるためにも、余裕を持った容量設定がポイントです。
通話やSMSの有無で選ぶ
多くのeSIMプランは「データ通信専用」ですが、LINE通話やチャットで十分な人もいれば、現地で通話が必要な人もいます。仕事の連絡や現地のレストラン予約、トラブル時のサポート連絡など、音声通話やSMSが必要な場面も想定されるなら、「通話対応eSIM」や「電話番号付きeSIM」を選ぶべきです。
ただし、通話対応のプランはやや割高になりがちなため、用途とコストのバランスを考慮する必要があります。LINEが使える環境で済むなら、データ専用eSIMでも問題はありません。
日本語サポートの有無で選ぶ
初めてeSIMを使う人や、英語に不安のある人は、日本語サポートのあるサービスを選ぶと安心です。
例えば「Glocal eSIM」は日本企業が運営しており、サイトやアプリも日本語対応、トラブル時には日本語チャットやメールでの問い合わせも可能です。
対して、英語対応が必要なサービスもあるため、基本的な語学力や自己解決力が求められます。操作に自信がない方や、万が一のトラブルに備えたい方は、サポート体制の有無を重視すると良いでしょう。
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【比較】海外旅行におすすめのeSIM5選
海外旅行で使うeSIMを選ぶなら、信頼性・対応国数・価格・操作のしやすさなど、複数の軸で比較するのが賢明です。特に初心者でも扱いやすく、周遊旅行にも対応できるeSIMを選ぶことで、旅行中のストレスを大きく減らせます。
ここでは、特に評価の高い5つのサービスを比較して紹介するので、以下の内容を参考に自分に合ったeSIMを見つけてみてください。
trifa | Airalo | Nomad | SkySiM | Glocal eSIM | |
---|---|---|---|---|---|
料金 ※主要国 | 韓国:790円~ 台湾:670円~ タイ:790円~ ヨーロッパ:790円~ | 韓国:700円~ 台湾:700円~ タイ:700円~ ヨーロッパ:750円~ | 韓国:875円~ 台湾:583円~ タイ:729円~ ヨーロッパ:802円~ | 韓国:380円~ 台湾:290円~ タイ:380円~ ヨーロッパ:350円~ | 韓国:1,680円(3日間)~ 台湾:2,280円(10日間)~ タイ:2,280円(10日間)~ ヨーロッパ:3,480円(15日間)~ |
データ容量 | 1GB・3GB・5GB・10GB・20GB・30GB・80GB・無制限 | 1GB・2GB・3GB・5GB・10GB・20GB・50GB・100GB・無制限 | 1GB・3GB・5GB・10GB・20GB・50GB・無制限 | 300MB・500MB・1GB・2GB・3GB・無制限 | 3GB・5GB・6GB・10GB・20GB・無制限 |
対応国数 | 200カ国以上 | 200カ国以上 | 200カ国以上 | 100カ国以上 | 160カ国以上 |
即日利用 | 可能 | 可能 | 可能 | 可能 | 可能 |
電話番号 | なし | あり | なし | なし | なし |
日本語対応 | あり | あり | あり | あり | あり |
アプリ対応 | あり | あり | あり | なし | あり |
サポート体制 | 24時間アプリチャット対応 | 24時間アプリチャット対応 | 365日対応カスタマーサポート ※24時間対応ではない | 電話・メール・LINE・チャット ※10:00~19:00 | カスタマーサポート ※9:00~17:00 |
詳細 | 詳細はこちら | 詳細はこちら | 詳細はこちら | 詳細はこちら | 詳細はこちら |
trifa|無制限で複数国に対応

料金 ※主要国 | 韓国:790円~ 台湾:670円~ タイ:790円~ ヨーロッパ:790円~ |
---|---|
データ容量 | 1GB・3GB・5GB・10GB・20GB・30GB・80GB・無制限 |
対応国数 | 200カ国以上 |
即日利用 | 可能 |
電話番号 | なし |
日本語対応 | あり |
アプリ対応 | あり |
サポート体制 | 24時間アプリチャット対応 |
trifaは、無制限プランがあり、ヨーロッパやアジアなど複数国にまたがる旅行でも対応可能な点が魅力です。データ量に制限がないため、SNSや動画視聴など通信量が多くなりがちな人に特におすすめです。
アプリから簡単にプランを選べて即時発行できる点も使いやすく、日本語対応もしているため初心者でも安心して使えます。また、料金は日数やエリアごとに柔軟に選択可能なので、短期・長期どちらの旅行にも適応できます。
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Airalo|世界200カ国以上に対応

料金 ※主要国 | 韓国:700円~ 台湾:700円~ タイ:700円~ ヨーロッパ:750円~ |
---|---|
データ容量 | 1GB・2GB・3GB・5GB・10GB・20GB・50GB・100GB・無制限 |
対応国数 | 200カ国以上 |
即日利用 | 可能 |
電話番号 | あり |
日本語対応 | あり |
アプリ対応 | あり |
サポート体制 | 24時間アプリチャット対応 |
Airaloは、世界200カ国以上で使えるグローバルeSIMとして定番のサービスです。対応国の多さは業界随一で、1カ国だけのプランから広域周遊用のパッケージまで揃っています。
アプリの操作性が高く、購入から設定までがスムーズなうえ、価格帯も比較的リーズナブルです。英語が基本のサポートですが、操作手順は直感的で、多くの旅行者から高評価を得ています。頻繁に海外に行く方や、国境を越える旅程のある方には特に重宝されるeSIMです。
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Nomad|会員登録なしで即日利用可能

料金 ※主要国 | 韓国:875円~ 台湾:583円~ タイ:729円~ ヨーロッパ:802円~ |
---|---|
データ容量 | 1GB・3GB・5GB・10GB・20GB・50GB・無制限 |
対応国数 | 200カ国以上 |
即日利用 | 可能 |
電話番号 | なし |
日本語対応 | あり |
アプリ対応 | あり |
サポート体制 | 365日対応カスタマーサポート ※24時間対応ではない |
Nomadは、面倒な会員登録なしで利用開始できる手軽さが最大の魅力です。旅行前にWebまたはアプリから購入し、QRコードを読み込むだけで即日開通が可能です。
対応国も幅広く、アジア・ヨーロッパ・北米を中心に展開しており、プランも日数や容量に応じて柔軟に選べます。シンプルなUIと手続きの容易さから、初心者や突発的な出張にも適したサービスです。とにかく「今すぐ使いたい」人に最適な選択肢といえるでしょう。
会員登録なし!
SkySiM|1日単位の契約でコスパ抜群

料金 ※主要国 | 韓国:380円~ 台湾:290円~ タイ:380円~ ヨーロッパ:350円~ |
---|---|
データ容量 | 300MB・500MB・1GB・2GB・3GB・無制限 |
対応国数 | 100カ国以上 |
即日利用 | 可能 |
電話番号 | なし |
日本語対応 | あり |
アプリ対応 | なし |
サポート体制 | 電話・メール・LINE・チャット ※10:00~19:00 |
SkySiMは、1日単位でプランを選べる料金設計が特徴で、コストを抑えたい短期旅行者に非常に人気です。例えば「3日間・1GB」など、小容量から選べるため、WiFi併用でスマホを最小限に使うスタイルにもフィットします。
また、ヨーロッパを中心に多くの国に対応しており、旅行中に国をまたぐ場合でも切り替え不要で使えるのが便利です。必要最低限でコスパ重視の人や、海外での通信頻度が少なめな人におすすめできます。
1日単位で契約可能!
Glocal eSIM|運営会社が日本のため安心

料金 ※主要国 | 韓国:1,680円(3日間)~ 台湾:2,280円(10日間)~ タイ:2,280円(10日間)~ ヨーロッパ:3,480円(15日間)~ |
---|---|
データ容量 | 3GB・5GB・6GB・10GB・20GB・無制限 |
対応国数 | 160カ国以上 |
即日利用 | 可能 |
電話番号 | なし |
日本語対応 | あり |
アプリ対応 | あり |
サポート体制 | カスタマーサポート ※9:00~17:00 |
Glocal eSIMは日本企業が運営しており、日本語での注文やサポート対応が整っている点が安心材料です。海外SIMに不慣れな方や、万が一のトラブル時に日本語で相談したいという方に適しています。
提供エリアもアジア・ヨーロッパ・北米を中心に広く対応しており、価格帯も比較的リーズナブルです。支払いも国内対応のクレジットカードで可能なので、海外の決済に不安がある人にも使いやすい設計です。とくに初めてeSIMを利用する人におすすめのサービスだといえるでしょう。
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海外旅行でeSIMを使用した方の口コミ
eSIMを海外旅行で使った方の口コミは以下のとおりです。
基本的に、海外旅行に行くならeSIMを推している方がほとんどでした。中でも、SIMの差し替え・荷物が不要などの利便性やコスパの良さが評価されていました。
実際悪い口コミというのは見つからなく、海外旅行の予定があるがインターネット接続に関して何を使えばいいか迷っている方は、eSIMを使えば間違いないといえます。しかし、口コミでもよく見受けられ、eSIMを使う方に注意してほしいのが、対応機種であるか否かです。
使用端末がeSIMに対応していない場合、せっかくeSIMを購入してもインターネットに接続することはできません。必ずeSIM購入前には、端末が対応しているかどうかを確認するようにしましょう。
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eSIMの使い方と設定手順
eSIMを利用するには、事前準備と正しい手順が必要です。以下にステップごとの設定方法を解説します。
- eSIM対応機種を確認する
- 渡航先対応のeSIMを購入する
- QRコードを読み取る
- 渡航後に回線を切り替える
- 帰国後は元の回線に戻しておく
eSIM対応機種を確認する
まず、eSIMを使うにはスマホがeSIMに対応している必要があります。iPhoneの場合はXR以降の機種、AndroidではPixel 4以降などが対応機種です。
端末設定の「モバイル通信」または「ネットワークとインターネット」からeSIM対応の有無を確認できます。古い端末や格安スマホでは非対応のケースもあるため、事前チェックは必須です。
渡航先対応のeSIMを購入する
次に、渡航先に対応したeSIMを提供するサービスからプランを選び、購入します。AiraloやNomad、trifaなどのeSIMアプリでは、国ごと・地域ごとに細かくプランが分かれており、日数や容量を選択して購入可能です。
支払いはクレジットカードやApple Pay・Google Payなどが利用できます。旅行の日程や利用目的に応じて、データ量と価格のバランスを確認しながら選ぶのがポイントです。
QRコードを読み取る
eSIMを購入すると、登録用のQRコードが発行されます。スマホの設定画面から「モバイル通信プランを追加」などの項目に進み、カメラでQRコードを読み取ると、eSIMのプロファイルが自動的に追加されます。
Wi-Fi接続が必要になるため、必ず通信環境のある場所で設定しましょう。QRコードは一度しか使えないため、他の端末では再利用できません。
渡航後に回線を切り替える
現地に到着したら、スマホの設定からeSIMの回線を有効にします。物理SIMとeSIMの両方を併用する場合は、eSIMを「モバイルデータ通信」に設定し、デフォルト回線を切り替えます。
また、物理SIM側の「データローミング」はオフにしておくのが安心です。国によっては切り替え後に一時的な圏外状態になることもありますが、数分で通信が可能になります。
帰国後は元の回線に戻しておく
日本に帰国したら、eSIMの回線をオフにし、元の物理SIMに戻す設定を行いましょう。設定画面から「モバイルデータ通信」を物理SIMに切り替えるだけでOKです。
eSIMは削除しなくても構いませんが、次回使う予定がなければ削除しても問題ありません。料金の自動更新がある場合は、必ずアカウントから停止設定をしておくことも忘れないようにしましょう。
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eSIMを利用する際の注意点
eSIMは便利ですが、いくつかの注意点を押さえておかないと、現地で通信できないなどのトラブルに繋がります。以下で具体的な注意点を解説します。
- SIMロック解除されていないと使えない
- WiFi環境がないとアクティベートできない
- 別端末への移行・複数端末での利用はできない
- LINE・SMS・電話番号の扱いに注意する
- 主回線のデータローミングをオフにする
SIMロック解除されていないと使えない
eSIMを利用するには、スマホが「SIMフリー」または「SIMロック解除済み」である必要があります。ドコモ・au・ソフトバンクなど大手キャリアで購入したスマホは、ロックがかかっている場合が多く、そのままでは他社のeSIMを読み込めません。
ロック解除は契約キャリアのマイページや店舗で手続き可能です。出発前に必ず解除しておくことが、スムーズなeSIM利用につながります。
WiFi環境がないとアクティベートできない
eSIMの初期設定には、WiFiなどのインターネット接続環境が必須です。QRコードを読み取ってeSIMプロファイルを追加する際、データのダウンロードが必要になるため、ネット環境が整っていないと設定が完了しません。
空港やホテルでの設定を予定している場合は、現地で使える無料WiFiスポットやポケットWiFiを一時的に利用する準備をしておくと安心です。
別端末への移行・複数端末での利用はできない
eSIMは一度インストールした端末でのみ利用可能で、基本的に別の端末への移行や複数端末での併用はできません。QRコードも一度きりしか使えないケースが多いため、スマホの機種変更や故障があると、再購入が必要になります。万が一に備え、eSIMの再発行ポリシーやサポート体制が整ったサービスを選ぶのがポイントです。
LINE・SMS・電話番号の扱いに注意する
eSIMは「データ通信専用」のプランが多いため、LINEやSMS、音声通話の扱いには注意が必要です。LINEは通常通り使えますが、新しい電話番号が割り当てられないプランではSMS認証ができない場合があります。
また、既存の電話番号で通話を行うには、物理SIMを主回線として維持する必要があります。重要な認証や連絡手段がある場合は、事前の確認を忘れずに行いましょう。
主回線のデータローミングをオフにする
eSIMを使う際は、物理SIM側の「データローミング」を必ずオフにしましょう。これを怠ると、eSIMを利用しているつもりでも、主回線側で自動的にローミング通信が行われ、高額な請求が発生することがあります。
設定画面から「モバイルデータ通信」の優先回線をeSIMに切り替え、物理SIMのデータ通信設定をオフにすることで、安全に利用できます。
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海外旅行でのeSIM利用に関するよくある質問
最後によく寄せられる質問に1つずつ回答していきます。これから海外旅行の予定がある方はぜひ参考にしてください。
- eSIMのデメリットは?
-
eSIMには「端末の対応が必要」「他端末への移行が困難」などのデメリットがあります。特に、QRコードが一度しか使えない仕様のものが多いため、機種変更やスマホの故障時に再発行ができない場合があります。
また、音声通話やSMSが使えないプランもあるため、用途に応じたサービス選びが大切です。手軽に導入できる反面、事前の確認を怠るとトラブルになりやすい点には注意しましょう。
- 海外旅行に行くならeSIMとモバイルWiFiどっちがいい?
-
コスパと手軽さを重視するならeSIMがおすすめです。モバイルWiFiは複数人で使える点が強みですが、持ち運びや返却など手間も多く、荷物にもなります。
一方、eSIMはスマホ1台で完結し、紛失リスクも少なく通信費も安く抑えられます。家族や友人と複数人でシェアするならWiFi、個人で使うならeSIMが便利です。
- 海外でeSIMを使うとLINEは使える?
-
LINEは基本的にeSIMでもそのまま利用可能です。eSIMはデータ通信専用でも、既存のLINEアカウントは保持されるため、チャット・通話・スタンプなど通常通り使用できます。
- 海外旅行に行くのにeSIMは何ギガ必要?
-
基目安として、1週間の旅行なら3〜5GB、2週間以上なら10GB前後を推奨します。動画視聴やSNSの利用頻度により消費量は変動しますが、メール・地図・検索中心であれば1日あたり500MB程度が基準です。
旅行中にWiFiと併用すれば、少ないギガでも十分に過ごせます。滞在日数と使い方に応じてプランを選びましょう。
- 海外旅行に行く何日前にeSIMを買うべき?
-
遅くとも出発の2〜3日前には購入と設定を済ませておくのが理想です。QRコードの読み取りやアクティベートにはインターネット環境が必要なので、日本にいる間に設定しておくと安心です。
混雑や通信トラブルに備えて、余裕を持った準備が大切です。即時発行のeSIMでも、使い方に慣れていない人は早めの購入が無難です。
- 海外でeSIMに切り替えタイミングはいつ?
-
現地に到着し、スマホが現地通信圏内に入ったタイミングでeSIMに切り替えるのがベストです。早すぎると日本の通信網で誤接続され、通信料が発生する可能性があります。
設定画面で「モバイルデータ通信の回線」をeSIMに切り替え、物理SIM側のデータローミングはオフにしてから利用しましょう。
まとめ
海外旅行でのインターネット利用には、eSIMがもっとも手軽でコストパフォーマンスに優れた選択肢です。その理由は、物理SIMの差し替えが不要で、日本出発前に設定でき、複数国の周遊にも柔軟に対応できるからです。
特にAiraloやNomad、trifaなどの主要eSIMサービスは、日本語対応や豊富なプランが用意されており、初心者でも安心して利用できます。この記事では、eSIMの仕組みからおすすめ5選、選び方、設定手順、注意点まで網羅しました。
trifa | Airalo | Nomad | SkySiM | Glocal eSIM | |
---|---|---|---|---|---|
料金 ※主要国 | 韓国:790円~ 台湾:670円~ タイ:790円~ ヨーロッパ:790円~ | 韓国:700円~ 台湾:700円~ タイ:700円~ ヨーロッパ:750円~ | 韓国:875円~ 台湾:583円~ タイ:729円~ ヨーロッパ:802円~ | 韓国:380円~ 台湾:290円~ タイ:380円~ ヨーロッパ:350円~ | 韓国:1,680円(3日間)~ 台湾:2,280円(10日間)~ タイ:2,280円(10日間)~ ヨーロッパ:3,480円(15日間)~ |
データ容量 | 1GB・3GB・5GB・10GB・20GB・30GB・80GB・無制限 | 1GB・2GB・3GB・5GB・10GB・20GB・50GB・100GB・無制限 | 1GB・3GB・5GB・10GB・20GB・50GB・無制限 | 300MB・500MB・1GB・2GB・3GB・無制限 | 3GB・5GB・6GB・10GB・20GB・無制限 |
対応国数 | 200カ国以上 | 200カ国以上 | 200カ国以上 | 100カ国以上 | 160カ国以上 |
即日利用 | 可能 | 可能 | 可能 | 可能 | 可能 |
電話番号 | なし | あり | なし | なし | なし |
日本語対応 | あり | あり | あり | あり | あり |
アプリ対応 | あり | あり | あり | なし | あり |
サポート体制 | 24時間アプリチャット対応 | 24時間アプリチャット対応 | 365日対応カスタマーサポート ※24時間対応ではない | 電話・メール・LINE・チャット ※10:00~19:00 | カスタマーサポート ※9:00~17:00 |
詳細 | 詳細はこちら | 詳細はこちら | 詳細はこちら | 詳細はこちら | 詳細はこちら |
海外旅行の通信手段に迷っている方は、ぜひeSIMの活用を検討してみてください。
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