「WiMAXは速度が遅い」「思ったより繋がらない」と感じる方も多いのではないでしょうか。しかし、実際のところWiMAXは最新の「WiMAX+5G」へ進化し、通信速度・安定性ともに大幅に改善しています。
モバイルルーターでも実測100〜200Mbps、ホームルーターなら300Mbps前後を記録するケースもあり、光回線に迫る性能を発揮します。一方で、建物の構造や時間帯によっては速度低下を感じることもあるため、正しい使い方と環境調整が重要です。
そこで本記事では、WiMAXの平均速度・実測値・速度低下の原因と改善方法を徹底解説します。速度を最大限引き出すコツと、安定して使えるおすすめの利用環境まで詳しく紹介します。
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WiMAXの通信速度の特徴は?通信プランとモードについて
WiMAXには、2種類の通信プランと2つのモードがあります。以下でぞれぞれ解説します。
- 「WiMAX+5G」と従来の「WiMAX2+」の違い
- WiMAX+5G「スタンダードモード」と「プラスエリアモード」の違い
「WiMAX+5G」と従来の「WiMAX2+」の違い
WiMAXには、従来の「WiMAX2+」と最新の「WiMAX+5G」という2つの通信方式があります。WiMAX2+は下り最大440Mbpsで、主に4G回線です。
一方のWiMAX+5Gは、auの5G・4G LTE・WiMAX2+を組み合わせたハイブリッド通信で、最大4.2Gbpsの高速通信に対応しています。特にWiMAX+5Gでは、通信の安定性やエリアの広さが格段に向上し、動画視聴やオンライン会議でも遅延を感じにくいのが特徴です。
現在販売されている最新ルーター(X12・L13など)はすべてWiMAX+5G対応であり、今から契約するならこちらを選ぶのが最適です。
WiMAX+5G「スタンダードモード」と「プラスエリアモード」の違い
WiMAX+5Gでは、利用環境に応じて選べる2種類の通信モードが用意されています。スタンダードモードは、WiMAX2+と5Gのsub6帯域を利用し、データ容量無制限で追加料金なしで使えるのが魅力です。
一方、プラスエリアモードはauの4G LTE回線を併用し、建物内や地方エリアなど電波の届きにくい場所でも安定した通信が利用できます。ただし月30GBを超えると最大128kbpsに制限されるため、常用には不向きです。
普段はスタンダードモード、旅行や出張時のみプラスエリアモードを使うのが賢明です。
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【比較】WiMAXの最大速度と平均速度
ここでは、WiMAXの通信速度は実際どのくらいなのかという疑問に答えるために、ルーター別に比較します。
- WiMAX+5G対応のモバイルルーターの通信速度
- WiMAX+5G対応のホームルーターの通信速度
WiMAX+5G対応のモバイルルーターの通信速度
WiMAX+5G対応のモバイルルーター最大速度は、3.5Gbpsです。以下では、現在販売しており、WiMAXプロバイダで購入できる2つのモバイルルーターで比較します。
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| ルーター名 | Speed Wi-Fi DOCK 5G 01 | Speed Wi-Fi 5G X12 |
| 平均ダウンロード速度(下り) | 179.08Mbps | 95.79Mbps |
| 平均アップロード速度(上り) | 21.77Mbps | 15.93Mbps |
| 平均Ping値 | 44.82ms | 48.02ms |
| 端末価格 | 27,720円 | 27,720円 |
| 契約可能なWiMAXプロパイダ | Broad WiMAX カシモWiMAX GMOとくとくBB WiMAXなど | Broad WiMAX カシモWiMAX GMOとくとくBB WiMAXなど |
※参考:みんなのネット回線速度:「Speed Wi-Fi DOCK 5G 01」「Speed Wi-Fi 5G X12」
上記のとおり、最新機種「Speed Wi-Fi DOCK 5G 01」では下り平均179.08Mbps・上り平均21.77Mbpsに対応し、従来の「Speed Wi-Fi 5G X12」から大幅に性能が向上しました。
そのため、動画視聴やゲーム、リモートワークも快適に行えます。バッテリー駆動で持ち運びができ、テザリングや複数台接続も可能な点が特徴です。
エリアや時間帯によって速度は変動するため、利用前には公式の最新エリア情報を確認しておくと安心です。
WiMAX+5G対応のホームルーターの通信速度
WiMAX+5G対応のホームルーター最大速度は4.2Gbpsです。以下では、WiMAXホームルーターの2機種で比較します。
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| ルーター名 | Speed Wi-Fi HOME 5G L13 | Speed Wi-Fi HOME 5G L12 |
| 平均ダウンロード速度(下り) | 119.41Mbps | 183.88Mbps |
| 平均アップロード速度(上り) | 25.9Mbps | 31.0Mbps |
| 平均Ping値 | 50.61ms | 41.03ms |
| 端末価格 | 27,720円 | 21,780円 |
| 契約可能なWiMAXプロパイダ | Broad WiMAX カシモWiMAX GMOとくとくBB WiMAXなど | Broad WiMAX カシモWiMAX GMOとくとくBB WiMAXなど |
※参考:みんなのネット回線速度:「Speed Wi-Fi HOME 5G L13」「Speed Wi-Fi HOME 5G L12」
WiMAX+5G対応ホームルーターは、自宅で安定的に高速通信を利用したい方に最適です。最新端末「Speed Wi-Fi HOME 5G L13」では、下り最大4.2Gbpsに対応し、モバイルルーターよりもアンテナ性能が高いため、実測値も安定しています。
平均速度は下り100〜200Mbps前後で、光回線に迫る通信品質を実現しています。また、家族での同時接続や4K動画のストリーミングにも十分対応できます。
コンセントに挿すだけで工事不要という手軽さも魅力で、通信品質を重視する在宅ワーカーやファミリー世帯におすすめです。
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WiMAX+5Gの通信速度の実測値
WiMAX+5Gの実測速度は、利用環境や時間帯によって差がありますが、全国平均では下り100〜200Mbps・上り15〜30Mbps前後が一般的です。光回線の実測(平均300〜500Mbps)には劣るものの、動画視聴・Web会議・オンラインゲームなど日常的な利用には十分な速度です。
特に最新端末「Speed Wi-Fi 5G X12」や「HOME 5G L13」では、アンテナ感度の向上と5G sub6対応により、通信の安定性が大幅に改善されています。
ただし、建物の構造や混雑時間帯(夜間18〜24時)では速度低下が起こる場合もあるため、契約前にエリアマップや実測レビューを確認しておくと安心です。
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WiMAXの速度が遅いときの7つの対処法
WiMAXが遅いと感じるときは、以下7つの対処法を試してみましょう。
- 窓際・高所にWiMAXを設置する
- 有線LANで接続する
- 周波数を5GHzに変更する
- プラスエリアモードを有効化する
- 端末の再起動・SIMの抜き差しをする
- 電場干渉を避ける
- 夜間の混雑時の利用を避ける
窓際・高所にWiMAXを設置する
WiMAXの通信速度が遅いと感じる場合、まず試したいのが設置場所の見直しです。WiMAXは無線通信のため、壁や家具などの障害物が多い場所では電波が弱まり、速度が低下しやすくなります。
特に鉄筋コンクリート造の建物や地下では影響が大きく、窓際や高所にルーターを移動させるだけで電波が安定するケースが多くあります。可能であれば、電波強度をスマホアプリでチェックし、最も通信状態の良い位置に設置するのが効果的です。
有線LANで接続する
Wi-Fi経由ではなく、有線LANでパソコンやゲーム機を接続すると通信速度の安定性が向上します。無線通信は電波干渉や距離による速度低下の影響を受けやすいため、ルーターと機器をLANケーブルで直接つなぐことで、遅延やパケットロスが減少します。
特にオンラインゲームや動画配信など、高速かつ安定した通信を求める用途では有線接続が最適です。WiMAXのホームルーター(L13など)にはLANポートが標準搭載されており、簡単に切り替え可能です。
周波数を5GHzに変更する
WiMAXでは「2.4GHz」と「5GHz」の2つの周波数帯を利用できます。2.4GHzは通信範囲が広い反面、電子レンジやBluetooth機器との干渉が発生しやすく、速度低下の原因となりかねません。
しかし、5GHzに変更すると、干渉が少なく通信がより安定し、実測値が1.5倍〜2倍に改善するケースもあります。ただし、5GHzは壁越し通信が苦手なため、ルーターとの距離が近い場所で使用するのが理想です。
プラスエリアモードを有効化する
WiMAX+5Gでは、電波が弱いときに「プラスエリアモード」を利用することで、auの4G LTE回線を併用できます。これにより、山間部や建物の奥など電波が届きにくい場所でも通信が安定しやすくなります。
特に都市郊外や旅行先など、5Gエリア外での利用時に効果的です。ただし、月30GBを超えると最大128kbpsに制限されるため、長期利用よりも一時的な補助モードとして使うのが最適です。
端末の再起動・SIMの抜き差しをする
通信が急に遅くなった場合、端末を再起動したり、SIMカードを抜き差しするだけで改善することがあります。WiMAXルーターは長時間使用するとキャッシュや一時的な通信エラーが蓄積し、速度が低下することがあります。
再起動によって内部がリセットされ、正常な通信状態に戻ることが多いです。また、SIMカードの接触不良も意外と多く、差し直すことで電波の掴みが改善するケースもあります。
電場干渉を避ける
WiMAXが遅くなる原因の一つが「電波干渉」です。電子レンジ、コードレス電話、Bluetoothスピーカーなど、同じ周波数帯(2.4GHz)を使用する機器が近くにあると通信が不安定になります。
これを防ぐには、WiMAXルーターをそうした機器から1〜2m離すことが効果的です。また、複数のWi-Fi機器が近距離で稼働している場合は、使用チャンネルを変更することで干渉を減らせます。
夜間の混雑時の利用を避ける
WiMAXの速度が低下する時間帯として最も多いのが夜間(18〜24時)です。この時間帯は多くのユーザーが動画視聴やオンラインゲームを行うため、回線が混雑しやすくなります。
こうした環境では、自分の設定や端末に問題がなくても速度低下が避けられません。対策としては、通信量の多い作業を日中に行う、または夜間のみ有線接続に切り替えるなどが有効です。
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WiMAXの速度に関するよくある質問
最後によく寄せられる質問について回答します。どのWiMAXを選べばよいか迷う方は、ぜひ参考にしてください。
WiMAXで一番速いのはどれ?
WiMAXの中で最も通信速度が速いのは、最新端末「Speed Wi-Fi 5G X12(モバイル)」と「Speed Wi-Fi HOME 5G L13(ホームルーター)」です。どちらも下り最大4.2Gbps・上り最大286Mbpsに対応しており、旧機種(WiMAX2+)の倍以上の性能を持ちます。
WiMAXで動画やゲームに必要な速度はどのくらい?
動画視聴やオンラインゲームで快適に利用するためには、下り10〜30Mbps程度の速度が必要とされています。WiMAX+5Gの実測値は平均100〜200Mbps前後のため、YouTubeやNetflixなどの高画質動画もスムーズに再生可能です。
オンラインゲームに関しても、Ping値(応答速度)が50ms以下であれば問題なくプレイできます。FPSやMMOなど遅延が気になるジャンルでは、有線LAN接続を利用すると安定性が向上します。
WiMAXの速度が遅い理由は何?
WiMAXの速度低下の主な原因は、以下の3つです。
- 電場環境
- 時間帯の混雑
- モード設定の誤り
特に夜間(18〜24時)は利用者が集中し、通信が混み合うため遅くなりやすい傾向があります。また、ルーターが部屋の隅や床に置かれていると電波を拾いにくく、速度が低下します。
さらに、「スタンダードモード」を利用中の場合はauのLTE回線を使えないため、建物内では通信が弱くなることもあるでしょう。
対策としては、窓際に設置・5GHz帯へ変更・プラスエリアモードの活用が有効です。環境を最適化するだけで、通信品質は大きく改善されます。
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まとめ
WiMAXは、最新の「WiMAX+5G」によって従来よりも通信速度と安定性が大幅に向上しています。実測では下り100〜200Mbpsと、動画視聴やオンラインゲーム、テレワークにも十分対応できる性能です。
ただし、建物の構造や時間帯によって速度低下が起こる場合もあるため、設置場所の工夫や周波数の切り替えなどの対策が重要です。特に5GHz帯やプラスエリアモードの活用、有線LAN接続による安定化は効果的です。
また、プロバイダによる速度差はほとんどないため、契約時は「料金」「キャンペーン」「サポート体制」で比較するのが賢明です。快適な通信環境を維持するには、利用環境の見直しと最新機種へのアップデートが鍵となるでしょう。
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